土質試験を見学
(2024年03月19日)
こんにちは。尾鍋組の大石です。
現在、住宅を建てる際の地盤調査は、SWS試験が主流です。
SWS試験は現地で行う地盤調査ですが、地盤の特性をより詳細に分析するためには、現地の土試料を採取し、持ち帰って「室内土質試験」を行うことが必要になります。
室内土質試験には色々な種類があり、それぞれ専用の試験機と熟練の技が必要です。
以前、土質試験を専門に行っている「中部土質試験協同組合 ジオ・ラボ中部」に試験の様子を見学させてもらいましたので、簡単に紹介させていただきたいと思います。
まずは、採取した試料を成型するところから
現地では筒状のサンプラーを用いて地中の試料を乱さないように慎重に採取します。
その試料を乱さないようにサンプラーから慎重に取り出して、試験用に切り出します。
写真は、採取した試料をサンプラーの下からゆっくり押し出しているところ。
つづいて、土の液性限界・塑性限界試験
試料に水を徐々に加えていき、どの水分量で固体から液体に変わるかを調べる試験です。
水を加えた試料を皿に載せて、試料の真ん中で溝を切り、ハンドルを操作して皿を意図的に落下させます。溝が埋まるときの落下回数で、液性限界を測定します。
すごく滑らかな手つきで作業されていました。
三軸圧縮試験は土質試験ではよく耳にする試験です。
成形した試料に三方向から圧力を加えて、実際の地面の中を再現した状態にし、更に荷重を加えて土の粘着力と内部摩擦角を測定します。
コックの開閉を変えることで、測定中の排水状態なども再現できます。
まさか、水中で試験されているとは!!
三軸圧縮試験機がたくさん
こちらもたくさん並んでいました。圧密試験機です。
圧密による地盤の沈下特性を解析するために、必要な試験です。
荷重を徐々にかけて沈下量を測る試験で、沈下量読み取りの24時間を8段階しないといけないので、最低8日かかりますΣ(・□・;)
この他にも多くの試験機があり、それぞれの試験機で真剣に作業されているスタッフの方がいらっしゃいました。
実際に土質試験が行われているところを見学してみると、改めて地盤調査の面白さや重要性を感じます。
貴重な体験をありがとうございました<(_ _)>
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ではまた!!
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