日本の境目

(2020年07月14日)

こんにちは。尾鍋組の大石です。

突然ですが、三重県はある部分を境に北と南で地質が大きく異なることをご存知でしょうか。
そしてこの境界がなんと東は関東から西は四国・九州までつながっているってご存知でしたか?

その境界の名は “ 中 央 構 造 線 ”

はるか昔、日本列島がまだ大陸にくっついていたころ、日本はこの中央構造線より上側の部分
しかありませんでした。そこに、南方に離れて存在していた日本の下半分が、1億3000万年前に
プレートに乗ってやってきて合体します。つまり日本列島は、中央構造線の北と南で形成された
場所が違うため、地質が大きく異なるのです。
ちなみにこの後、大陸と日本の間が開いていき、日本海が形成されます。その過程で日本が
くの字に折れ曲がって、フォッサマグナというもう一つ有名な断層が太平洋側と日本海側を
縦断するように形成されます。
(参照:http://www.nishida-s.com/main/categ3/mtl-nagano/

 

前置きが長くなりましたが、その中央構造線を観察できる有名なスポットが会社から更に山奥の
方に行いった 月出 というところにあるというので、地盤部の人たちと見に行ってきました。

風化した土砂や草木で隠れちゃってる部分もありますが、写真の赤線が中央構造線で、
線より上が日本列島北側(領家帯の岩石が圧砕されたマイロナイト)で、
下側が日本列島南側(三波川帯の黒色片岩が圧砕された岩石)です。

普段は地面の中の奥深くにあるので気にも留めないことですが、こうして地殻変動の証拠を
目の当たりにすると、地球の壮大さを改めて感じますね。
それではまた!

   
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