地盤はバネ?

(2023年01月17日)

 

 

こんにちは。尾鍋組の大石です。
本年もよろしくお願いします。

 

さて、最近の私は昨年末🐯から準備をしてきた載荷試験という実験を、年明け🐇から行っている毎日です。

 

尾鍋組のインスタにもあがっていますのでチェックしてみてください。

https://www.instagram.com/p/CnTFm5yvhjH/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

 

インスタでは実験の外見だけだったので、中の様子をどうぞ。

   

 

風の吹き抜ける場所で行っていますのでブルーシートで囲って、中でだるまストーブを焚いて暖を取っています。

実験は野外で行うので寒さ対策は必須です。
自分はヒーターベストを購入しました。ビバ文明の利器(=゚ω゚)ノ

 

計器を確認しながら慎重にジャッキを操作する尾鍋組新入社員。今回が初めての載荷試験です。

 

 

載荷試験は地盤の支持力を確認する試験です。

 

地面に載荷版(通常直径30cmの円版)という分厚い鉄板を敷き、
反力として大型の重機を据えてジャッキを使って地面に荷重をかけていき、
どの程度の荷重でどの程度変形(沈下)するかを記録していきます

 

載荷試験には、地面にかける荷重を一定時間ごとに段階的に上げていく【段階式載荷】と
段階的に上げていった荷重を一度0にリセットし、そこからまた荷重を上げていく【段階式繰り返し載荷】という方法があります。

 

 

段階式繰り返し載荷の荷重を一度0にするという工程では、地盤の変形が戻ってくるという面白い現象が起きます。

 

写真の計器は、50kNの荷重で地盤に30mm程度の変形が起きていることを示しています。

 

その荷重を抜いて0kNにすると、変形量が26mm程度まで減少しています。

 

つまり4mm程度元の状態に戻ったことになり、逆に26mmは一度与えた荷重を0にしても戻らずに変形したままということになります。

 

地盤のことを勉強すると、弾性変形と塑性変形という二つの変形が出てきます。
弾性変形とはバネのような変形のことで、この荷重を0にリセットしたときに変形が戻るという特徴を表しています。

 

実験すると、実際に地盤がどういう動きをするのかが見えるので面白いです。

実験後の地盤にはきれいな円形の窪みができます。

 

 

 

ではまた!!

 

 

 

   
スタッフブログ


施工見学会・事業説明会
  • アーカイブ

ページの先頭